ノイズ 考察

ノイズの考察をします。

あらすじは割愛します。

 

①小御坂の部屋に圭太(藤原達也)の農園の記事があり、圭太の農園の求人募集が掲載

 されていた。

 小御坂は保護士と共に、圭太の農園で働かせてもらおうと島を訪れたようだが、はる

 ばる遠くから来た割には、保護士は圭太にアポを取っている訳でもなく、島に来て直

 接、小御坂を働かせてくれるように圭太に直談判をしようとしていたようです。

 小御坂が犯罪者なので電話での求人の申し込みでは断られてしまうと思った為でし 

 ょうか?

 

②何故、小御坂の部屋に圭太の農園が記載している雑誌があったのか?

 保護士が、小御坂の働けそうなところを情報収集して見つけてきたのでしょうか?

 結果、保護士は小御坂に殺されてしまう訳ですから本末転倒です。

 

③圭太の畑に小御坂の死体が埋まっている事を、何者かが、島民の携帯に一斉送信して

 います。

 間違いなく一斉送信したのは、純の仕業でしょう。

 最後の方で、純が圭太に嫉妬、劣等感を抱いていた事が分かります。

 

④純は何故、小御坂の履歴書を圭太の家の庭に置いたのか?そして何故、町長の携帯を

 こっそりと隠したのか?

 純は圭太の妻(加奈)を中学生の時から好きだった。

 純の部屋には加奈の写真が沢山飾ってありました。

 まさにストーカーの行動と一緒です。

 圭太への嫉妬から、小御坂殺しの容疑を圭太に向けさせるように仕向けたと思われま

 す。

 結果、圭太は捕まり、純が殺した町長も自分が殺したと自白しています。

 純にとっては、好都合な展開になった訳です。

 

⑤真一郎の墓参りで、純は畠山と会います。

 畠山より、「それで幸せか?」と問われます。

 純は「何のことだ」ととぼけましたが、畠山は、携帯の一斉送信の犯人は純だと分か 

 っていたようです。

 そして町長を殺したのも圭太ではなく、純だと分かっているのではないでしょうか?

 そして最後のシーンで、獄中の圭太と妻の加奈が面会するシーンで、圭太が加奈に「純を信じてやってくれ」と伝えるシーンがあります。

 圭太は、携帯の一斉送信の犯人が純である事が分かっていたと思われます。

 そして、「純ともっと向き合っていたら、こんな事にはならなかった」と加奈に伝え

 ています。

 圭太は純が自分に昔から嫉妬していた事を分かっていたのでしょう。

 

 小御坂を殺してしまった時に正直に警察に通報していれば、もしかしたら圭太は正当

 防衛で罪に問われる事が無かったかもしれませんし、町長や真一郎、庄吉が死ぬ事も

 なかったでしょう。

 

 *真一郎の自殺は予想つきませんでした。

 ぼけていそうな庄吉が、圭太達が小御坂を殺している事を察知していた事も予想外で

 す。

 最後、獄中で圭太と加奈が面会するシーンで圭太(藤原達也)が鼻水をだらだら垂ら

 しながら泣いていたシーンが印象的でした。

 圭太役(藤原達也)と純役(松山けんいち)は映画デスノートで共演していた事を思

 い出します。

 この映画では親友役なので、デスノートの二人の関係を考えると、感慨深いものがあ

 ります。

 僕的には非常に面白かったです。